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【杉田】さとうさんは普段白色の服着てるイメージないので、今日の格好は新鮮な感じがします


【さとう】あ〜、確かに。私、小さい頃から白黒の服ほとんど着てこなかったんですよね。黒はお母さんがあまり好きじゃなくて、白は汚れるから。その名残で、なんとなく自分でも選んでこなかったのかも。杉田さんは普段薄めの色を着ることが多いですよね


【杉田】そうですね。カラフルな服ばかり着ていた時期もあったんですけど、その反動かな。でも、こういう文字がプリントされてるシャツは着たことないので、と言うかあんまりこれまで出会得なかったので(笑)新鮮です


【さとう】マリッシュに置いてある服でいいなと思うのが、不思議な触り心地だったりシルエットのものがたくさんあること。あまり見たことない服ばかりで、実際に着てみて「なにこれ?」ってなるのがたまらない…。そういう服には、出会おうとしないと出会えない気がしますね


【杉田】ですね、「出会い」感、ありますよね


【さとう】見つけた時の、「やったー!」っていう気持ち!


【杉田】行くたびに「やったー!」って出会いがありますよね。僕たちは最近、今回の企画のために週1回の頻度でマリッシュに行ってますが、毎度そう思えることってすごいなと


【さとう】このニットは、実は先々週くらいから目を付けてました



【杉田】新鮮だけど普段の生活に馴染む、っていうのも面白いポイントな気がしますね。それが不思議だなって思います。今日もニット以外は佐藤さんの私服ですよね。合わせやすい服ってわけではないと思うんですけどね…


【さとう】最初みたときはどんな風に着るのかイメージが湧かないけど、着てみると「意外といけんじゃん!」って。意外と遠くないかもと思えたり


【杉田】マリッシュにある服って時代的に、(買うときに)手に取ってみることが前提としてデザインされていた服じゃないですか。僕たちの世代はオンラインでも簡単に服を買えるけど。時代背景の違いも関係がありそうですよね。当時は今より、1着を大切に買う時代のはず


【さとう】そうですね


【杉田】僕も、オンラインでこのシャツを見つけたら(似合うかわからないから)正直買えないと思うけど、実際に着てみて「いいな」と思えた


【さとう】ネットで買う服ってある意味「安全な服」なのかも。着画がみれたり、ある程度自分が似合うことを予測できる。だからこそ、マリッシュがネット販売を始めたら選ぶのが難しいと思う(笑)。どちらが、ってわけじゃないけど、それぞれの良さがありますね


【杉田】うんうん、手に取ってみて、試着して買うための服が置いてあるから…


【さとう】ただみてるだけじゃ予測できない!着る人によって印象はめっちゃ変わると思います。このニットを作った人は「まさかデニムと合わせるなんて!」って思っているかもしれないし、でも馴染んでいるから私は着ているし


【杉田】着る人によって印象が全然変わる服って今は珍しいんじゃないかな。いわゆるファストファッション的なブランドもモードなブランドも「これ着たらこうなるよね」ってなる気がして。それはどちらも世界観を確立しているから。それと同時に、その世界観は対立していて分断されている。でもマリッシュの服はその間に漂うような服な気がします


【さとう】でもその感じ、逆に今の時代に合ってると思います。こんなに情報があるのに何にも予測できない世界だからこそ、自分なりの選択とか、組み合わせを考えていくことが必要。そういう意味では、マリッシュで服を選ぶことって世界と付き合っていく練習にもなるのかな。大げさだけど(笑)




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